お金を工面する手段としてもっともポピュラーといえるのが銀行や大手消費者金融などから借り入れをする方法なのではないでしょうか?
お金を借りればもちろん金利はかかりますが、銀行や正規の貸金業者は法律で定められた金利での貸付となります。
しかしながら貸金業者から融資を受けるためには信用情報機関や勤務年数などによる審査があるため、誰もが簡単にお金を借りることができるわけではありません。
特に過去にクレジットカードや消費者金融の返済を遅れたり、未払いの履歴が記録されている方はまず審査に通ることはなく、お金を借りるための「信用」がない状況にあります。
そういったいわゆる「ブラックリスト」の方がお金を工面することができる方法というのはほとんどありません。
ところがそういった正規の金融機関から融資を受けることができない方をターゲットとした非正規となる貸金業者が存在しており、貸金業の許可のない「闇金融」がいることは知らない方はいないでしょう。
ヤミ金融は無許可で貸金業を行っているだけではなく、金利も上限金利をはるかに超える暴利となりますが、正規の金融機関から借り入れができない方にとって唯一の資金調達できるところとなります。
そんな闇金融も近年では以前とは異なった業態へと移行しつつあり、恐喝のような取立てや催促は行わないソフト闇金が主流となりつつあるのです。
ではクレジットカードブラックでもお金を借りることができるソフト闇金とは一体どのような存在なのでしょうか?
目次
普通の闇金融とソフト闇金の違いとは?
「闇金融」といえばミナミの帝王やウシジマくんのような一般的に恐いお兄さんが凄みを利かせている印象があるのではないでしょうか。
返済が1日でも過ぎてしまえば厳しい取立てが始まり、債務者はひどい結末を迎えることになります。
映画やテレビの中のヤミ金融はそういったストーリーとなりますが、実際にもヤミ金融の取立てや催促によって自殺に追い込まれたニュースもありました。
しかしそれはもうすでに過去の話であり最近のヤミ金融のトレンドは「ソフト闇金」といえるでしょう。
ソフト闇金といえども「ソフト」が付いただけで同じ違法な金利での貸金業者です。
ではソフト闇金は何が違うのかといいますと、
- 悪質な取立てがない
- 個人間融資のため合法を装う
- LINEアプリを使う業者もいる
といったようなこれまでのヤミ金融よりも柔軟な営業を行っている点といえるでしょう。
ただ結局は法定利息を大幅に超える違法な金融業者でしかなく手口は法律に違反した行為でしかありません。
そんなソフト闇金は2010年から始まった総量規制から増えつつあるのです。
ではソフト闇金と同じように総量規制の影響により注目されたクレジットカード現金化を比較していきたいと思います。
クレジットカードのショッピング枠現金化も違法なヤミ金融なのか?
2011年に「キャッシュバックス」というクレカ現金化業者が逮捕されたニュースは記憶の新しく残っているのではないでしょうか?
このキャッシュバックスは商品の買取による現金化方法ではなくキャッシュバック特典付き商品を購入させる現金化業者でしたが、ヤミ金融と同じ
- 無許可営業となる貸金業法違反
- 高金利での融資による出資法違反
といった法律に違反したことによるものです。
つまりクレカ現金化はヤミ金融と同様の罪を犯していると判断されました。
結局のところキャッシュバック方式の現金化は現金キャッシュバックが貸付金であり、クレジットカード決済での返済が実質的な金銭の貸借となりその差額が違法な高金利とされたのです。
しかしながら総量規制によって借入総額が年収の3分の1までに制限されキャッシングができなくなってしまった方にとってショッピング枠の現金化は有効な金策の手段といえるでしょう。
最近ではamazonギフト券などの電子ギフト券を換金する現金化方法も登場し始めましたが、キャッシュバック方式のクレカ現金化がなくなったわけではありません。
ではこのクレカ現金化とソフト闇金はどっちが効率的なのでしょうか?
クレカ現金化とソフト闇金を比較してみた
ソフト闇金は金融業者から無担保でお金を借り金利と共に元金を返済するシステムとなりますが、クレジットカード現金化は基本的には融資や借り入れではありません。
しかしこの二つに共通する点として、お金を工面するための方法であり、利用すればそれなりの負担やリスクを伴うという点があります。
では今すぐお金が必要な方はどちらの金策方法で資金調達をした方がよいのか比較していきます。
利用するリスク
クレジットカード現金化の場合、現金化業者からお金を借りるわけではなく、あくまでもクレジットカードで買い物する商品に現金キャッシュバックという特典が付いてくるサービスとなります。
したがって利用者は買い物した代金をクレジットカード会社から請求されますので、それを支払えば完結するのです。
それに対しソフト闇金は貸金業者からお金を借りることになり返済しなければなりません。
普通のヤミ金融よりは催促はされませんが、返済の意思がなければ当然、勤務先や家族に連絡がいくことになるでしょう。
結局はソフトながらもヤミ金融ですので生易しいものではありません。
金銭的な負担
ソフト闇金と聞くと取り立てがなくゆるいイメージがありますが、金利に関してはそこまでソフトなわけではありません。
あるソフト闇金の利息表では2週間のサイクルで
融資額 | 利息 | 手数料 | 振込金額 |
10,000円 | 3,000円 | 3,000円 | 4,000円 |
20,000円 | 6,000円 | 3,000円 | 11,000円 |
30,000円 | 9,000円 | 3,000円 | 18,000円 |
40,000円 | 12,000円 | 3,000円 | 25,000円 |
50,000円 | 15,000円 | 3,000円 | 32,000円 |
といったように2週間で30%の利息の加え一律3,000円の手数料が差し引かれるのです。
クレジットカード現金化の70%の換金率と比較しても圧倒的に低い水準ということは間違いありません。
しかしそれでも収入のない専業主婦はお金欲しさにソフト闇金に手を出してしまっているのです。
やはりソフト闇金よりもクレカ現金化の方が安全で効率的
結局のところソフト闇金といえどもそこまで甘いわけではありません。
お金を借りれば返すのが常識であり、正規の金融機関から借りることができなければたとえ闇金融からでもお金を借りるしかないのです。
したがってクレジットカードを持っているのであればクレカ現金化の方が圧倒的に効率的であり安全に利用することができるでしょう。
クレジットカードがなければ高い利息を支払うことになるソフト闇金からお金を借りるしかありません。