カードでお金の看板は数年前と比較すると少なくなっているように感じられます。
かつてはクレジットカード現金化の看板を持った老人が新橋や神田などのオフィス街となる駅周辺に立っていましたが今では見かけることはありません。
そのためクレジットカード現金化というビジネスが衰退しているようにも思えますが実はそうではなく、オンラインでのビジネスに移行しており利用者のニーズは増えているのです。
先日、インターネット上で大きな話題となった現金化アプリCASHは商品の画像を撮影するだけで手軽に現金化できるとしてリリースから16時間で現金化総額3億6000万円という膨大な金額が現金化されました。
その前には人気フリマアプリメルカリでの現金やチャージ済みSuicaが売買されクレジットカード現金化目的での取引として違法性のある行為として物議を呼んでいたのも記憶に新しいでしょう。
このようにカードでお金の減少した今でもさまざまな形で現金化は行われているのです。
ではどのような理由からクレジットカードだけに限らずスマホアプリやフリマサイトを利用して現金化しなければならないのでしょうか?
現金化を利用する理由の大半は資金調達
クレジットカードのショッピング枠現金化の利用者はお金を借りるためのキャッシングではなく、買い物をするためのショッピング枠を利用し現金化しています。
確かに利用した際の利子を考慮すれが上限金利ギリギリのキャッシングに対し、一括で支払えば利子の発生しないショッピング枠を現金化した方がお得ですが、100%の換金率で現金化することができるわけではありません。
したがって実質的にはキャッシングするよりもクレジットカード現金化は損することになるのです。
これはクレジットカード現金化だけではなく、現金化アプリCASHでもメルカリでの現金売買でも同様のことといえるでしょう。
ではなぜ損をしてでも現金化する理由がどこにあるのかといいますと、数年前よりも今の方が資金調達をする方法が限られてきているからです。
2010年から始まった改正化資金業法による総量規制により消費者金融の貸付が制限され、大手消費者金融会社でも経営に行き詰るほど運営が困難になりました。
その後、総量規制の対象外となる銀行のカードローンにも過剰な貸付が行われていることを指摘され、どの銀行も個人への金銭貸付の見直しが進められています。
つまり以前のように「お金を借りる」ということが難しい時代となったのです。
そんな最中でもお金を工面することができるのが、クレジットカード現金化やスマホアプリによる現金化方法でありそのニーズは少ないものではありません。
そして次々と新たな現金化するためのアプリやサービスが登場しているのです。
現代の現金化方法のこれまでにはない特徴
今と昔では様々なサービスの業務形態や利用方法が異なってきていることを実感することは少なくありません。
たとえば電車に乗るのに切符を買うことはほとんどなくPASMOやSuicaなどの電子マネーをかざすだけで改札を通ることができます。
これまでお金を借りるためには消費者金融の無人契約機に行く必要がありましたが、今ではオンラインで申し込むことができ最短30分で融資可能となるのです。
このように多くのビジネスやサービスが電子化・オンライン化しつつあり進化しています。
過去のクレジットカード現金化といえば
- カードでお金の店舗に来店
- 店舗にて身分証明書の確認及び金額の説明
- 業者から指定された新幹線回数券をJRの駅に併設されているみどりの窓口で購入
- 店舗に戻り新幹線回数券を換金することにより現金化完了
といったスタイルが主流でした。
しかし当然ながら今のクレジットカード現金化は違います。
インターネットから現金化サイトに申し込みをしオンラインでの手続きとなり即日現金化され銀行口座に振り込まれるのです。
さらにクレジットカードだけではなく携帯決済の現金化やスマホアプリでの現金化も登場し、これまでのクレジットカードショッピング枠現金化の域を超えた様々な現金化方法が普及しはじめています。
ではなぜここまで現金化に対する需要があるのかといいますと、ただ単に資金調達の方法というだけに留まらず
- いつでもどこにいても利用できる「利便性」
- スマホの操作だけでできる「現実感のなさ」
が大きなポイントとなっているといえるでしょう。
パソコンを操作することは苦手な方は少なくありませんが、今では誰もがスマホを所持しておりどこにいても簡単にインターネットに接続することができます。
たとえ多少の金銭的なロスがあったとしてもスマホで手軽に資金調達することが可能な現金化は役に立つのです。
そしてスマホだけのオンライン手続きは消費者金融に行くのと比較すると圧倒的にハードルが低いことは間違いありません。
もしお金が必要だったとしても消費者金融やカードでお金の店舗に入るのは少なからず勇気がいるものです。
その点、誰にも会うことはなくスマホを操作するだけで簡単にお金が振り込まれるというのはちょっとした気持ちがあれば利用できてしまいます。
この二つの特徴の差が現金化のニーズをより増幅させており、今後も続いていくことでしょう。
現存するクレジットカード現金化業者の現状
メルカリで現行紙幣が出品されたのはクレジットカード決済で現金を購入するというクレジットカード現金化する目的の商品として話題となりました。
基本的に日本ではクレジットカード現金化は認められていない方法ではありますが、少なからずショッピング枠をお金にしたい利用者がおり現金化業者が今もなお存在しているのです。
確かに現金化アプリとなるCASHやクレジットカード決済アプリのONE PAYなどを利用すればある程度のお金を工面することができますが、まだまだ現金化業者の需要がなくなったわけではありません。
では現在のクレジットカード現金化の業者の現状はどうなのでしょうか?
今から数年前にニュースなどで取り上げられていた価値のない商品をキャッシュバック特典付商品として販売する「キャッシュバック方式の現金化方法」は減少しており、クレジットカード決済で購入した商品を買い取る「商品買取による現金化方法」をオンラインで手続きする方法が主流となりつつあります。
このオンラインでの商品買取にもいくつかの方法があり
- amazonギフト券などの電子ギフトの買取
- ブランド品のバッグなどを購入し買取業者に直接送付
- 購入した商品が届き指定された買取業者での郵送買取
といったように内容は異なりますが、実際の商品を売買する現金化方法といえるでしょう。
そのため世間からはマイナスイメージのあるクレジットカード現金化ですが、法律に違反することなく効率的に現金化することができるのです。